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2006年10月

2006年10月29日 (日)

ヴィース教会

ドイツで一番美しいと思う教会のお話です。

Wiess ミュンヘンから南に70Kmほど、交通の便の悪い本当に小さな村にその教会はあります。外見は何の変哲もない建物ですが、その内部は見る人を圧倒します。世界遺産にも登録されている教会は巡礼教会として多くの人たちが訪れて居ます。

解説書によると18世紀にこの村で作られたキリスト像から涙が流れ出てきたとのことで、それ以来多くの人の信仰を集め、巡礼の地として遠くスウェーデンやオランダ、スペインからも信徒が巡礼に訪れるようになったようです。

Wiess_1 中に入るとまず天井のフラスコ画に圧倒されます。丸天井一面に描かれているのは復活したキリストを中心に最後の審判のための玉座と永遠への門です。巡礼に来た人たちに希望と永遠の信仰を授けるのでしょうか、とても明るい絵になっています。

天井のフレスコ画だけでなく、壁も柱も全てが白と金を基調とした装飾で埋め尽くされています。教会全体が巡礼者たちに天国の幸せを語っている様でもあります。

ロココ様式と言うらしく、ドイツの他の教会とは雰囲気がまるで違います。教会というと暗く重々しい雰囲気が多く、ステンドグラスからの光も美しくもありますが悲しくもあるようで、厳かな空気が教会中を支配し訪れる人の気持ちを暗くしてしまいかねないものですが、この教会は本当に明るく他の教会にはないものがあります。

天井のフレスコ画や装飾が豪華でありながら王侯貴族のブルジョワ的な嫌らしさがなく、教会にふさわしい質素なイメージすら与えてくれるのは、白い壁と飾りのない窓のせいだろうか、などと考えていました。

Wiess_2 祭壇は赤と青の大理石の円柱によって囲われています。窓から差す光に大理石が輝き、人工的ではない自然の美しさが感じられました。

しかし祭壇には鎖につながれ、鞭打たれた哀れな姿のキリスト像が安置されています。このキリスト像から1738年6月14日に涙が流れたのだそうです。人類の罪を背負ったキリストの流す涙は、キリスト者ではない私の心にも訴えかけるものがありました。

ヨーロッパ各地から多くの巡礼者を集めるだけの力をこの教会は持っているように思えます。教会の硬い木のベンチに腰掛け、天井のフラスコ画を見ていると心がふと軽くなったように感じました。地位も名誉も財産も必要としない、物欲や争いから解き放たれた心こそが人にとって一番大切なのだと教えられたような気がしました。

にわか信者になった気持ちで外に出ると、目の前に南ドイツの自然が広がっています。この雄大な自然の中にあってこそ、ヴィース教会は人々に語り続けることが出来たのだと思います。

日々の雑事に追われ、ふと心を失いかけたときに教会が手を差し延べてくれる。これも南ドイツのハイクオリティライフに欠かせないものかもしれません。

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2006年10月28日 (土)

ノイシュバンシュタイン城

南ドイツでもっとも有名な観光地はノイシュバンシュタイン城でしょう。

ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったお城で、とても優雅なスタイルをしています。誰でも一度は写真などで目にしたことがあると思います。

Neuschwan1   このお城、作られたのは19世紀の末、当時の国王であったルートビッヒ2世が中世の騎士や王様に憧れ、ワーグナーのオペラに心酔してそのイメージで作ったお城です。その当時、国の財政は既に破綻していたにも拘らず国王の趣味で作られたのですから王様の権力のすごさが想像できますね。

ルートビッヒ2世は精神を病んでいた言われていますが、生涯独身だった王様は孤独であったが故にこのお城のような夢の世界の中に住んでいたのではと思っています。

お城は内部が全て完成しないまま、王様が謎の死を遂げたことで工事は中止されました。現在は一部が公開されており内部に入ると豪華な大広間や洞窟を思わせる装飾など、ワーグナーのオペラに題材を取った部屋を見ることが出来ます。

Photo_33 お土産やさんでお城の建築中の写真を絵葉書として売っていました。裏には1880年の写真と書いてあります。岩山の上に基礎を築き、足場を組んで石を積み上げて行った様が想像できる写真ですね。建築用の重機もない頃ですから大変な工事だったろうと思います。

一人の王様の趣味で莫大な費用をかけて作られたお城ですが、現在ではドイツに多くの観光収入をもたらしてくれています。ルートビッヒ2世に今の時代を見通す先見の明があったとは思えませんが、多くの観光客はこの優雅な姿にメルヘンの香りを感じてお城に引き寄せられ、そして知らずのうちにルートビッヒ2世が憧れた中世の幻想の世界へ引き込まれて行くのです。

ルートビッヒ2世が憧れた世界。それは貴高く高貴な騎士たちの純粋な心と、神に近い偉大な王による理想的な世界です。何不自由することのない王にとっては精神の高みに上ることこそがハイクオリティな生き方だったのでしょう。

120年後の今日、南ドイツの一人の王が残した城を訪れる人たちも精神的なハイクオリティライフを求めているような気がしてなりません。

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2006年10月27日 (金)

ドイツの紅葉

南ドイツは秋真っ盛り。

10月も後半になるとコートは必ず持って出るようになり、もう冬だと思わせる気候になるのが普通ですが、今年はとってもマイルドです。南ドイツではお天気の良い日も続いて、陽の光が心地よい小春日和と言えるような穏やかな秋を迎えています。

ドイツでは冬が長く夏は短いのですが、春と秋はそれと気がつかないうちに過ぎてしまうほど存在感が薄い季節です。昼間は暑いほどなのに朝晩は寒くなってきたり、半袖のTシャツ姿の人が居ると思えば革ジャン着ている人も居たり、夏と冬がミックスした状態が秋なのかもしれません。

Photo_31 そんなドイツの秋ですが、紅葉を楽しめるところもあります。黒い森など針葉樹が多いのですが、郊外に出ると森や山はあちこちで紅葉しています。ただ残念なのは紅葉とは言っても紅く染まる木は少なく、ほとんどが黄色に変わっていきます。紅葉ではなくて黄葉ですね。

そういえばドイツではもみじを見かけませんね。もみじがあると真赤に染まってさぞ美しいことでしょう。それでも山の木々が黄色く染まっている様は秋を感じさせてくれますし、どことなく日本的な情緒を感じさせてくるものです。

Photo_32 紅葉を楽しんでいるはずが、気がつくといつの間にか木々の葉は枯れ黄色ではなく薄茶色の枯葉になっています。秋が短いように紅葉の時期も本当に短く感じます。枯葉は大地を舞い、森の中の散歩道にも積もります。

枯葉の道を散歩するのは風情があってとてもいいものです。枯葉を踏みしめる乾いた音が肌寒くなった森の空気に吸い込まれていく、そんな静寂があります。

ドイツの人は紅葉を楽しむよりも枯葉の道の散歩を楽しみに待っているのかもしれません。だからドイツの秋は短いのでしょうか。

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2006年10月24日 (火)

ノルディックウォーキング

ドイツの人は散歩が大好き、という話は以前に書きましたが、今日は最近流行の散歩スタイル。

街中でも散歩道でも最近良く見かけるのがスキーのストックをもって歩いている人です。ドイツでは老人も良く歩きますから、これは杖の代わりにストックを持って歩いているんだと思っていました。ところが、杖なんかまったく必要としないような元気いっぱいの若い人も大股でしかもストックを大きく振りながら散歩しているのでこりゃ変だと思い、ドイツ通の人に聞いてみたら、ノルディックウォーキングという今流行の散歩スタイルなんだそうです。

Wein この写真は郊外の散歩道を歩く集団です。少々お年を召した方が多かったですが皆さん健脚のようで元気良く歩いておられました。10人ぐらいのグループでしたが、3分の一ぐらいの人がストックを持って歩いていました。

Photo_29 こちらは有名な観光地の近くの森を歩く若いお嬢さんお二人。少々坂道でしたからストックは杖代わりにもなったかもしれませんね。両手が塞がってしまうので、みなさん荷物は背中に背負っています。

Moehringen この写真は逆光で写りが悪いですが、家の近所を散歩する中年のご夫婦、という感じでした。あくまでも散歩が目的で家の近くを歩いているのでしょうが、歩くのはとても早かったです。ストックを持つと自然と早足になるのかもしれませんね。

このノルディックウォーキングですが、ストックを持ちながら歩くと必然的に腕を振るようになので体全体の運動になり、それと同時に呼吸も深く吸い込むので心肺機能の強化にもなるらしいです。

Photo_30 あちこちでノルディックウォーキングを見かけるようになると、その手に持っているストックが気になりだしました。というのはスキー用のストックとは別物のようでしたから。

で、ある日そのストックを目の前に見つけました。これも有名な観光地のスナップですが、背中に背負ったリュックにストックが付けられていたのです。なんと、持ち運びやすいように3段折りなってたのですね。先端も尖らせる必要がないのでゴムで覆われていました。

このノルディックウォーキング、私はやってみたことがないけれど、体の為には良さそうだなと思っています。肩こりも解消するかもしれません。ドイツではあまり流行りすたりは少ないのですが、散歩にも流行があるのはちょっと驚きでした。でも、それだけ多くの人が散歩に関心があるということですね。

散歩の習慣があまりない日本ではこのスタイルで街中を歩いていたら目立ってしまうでしょうね。やはりドイツで流行するのは多くの人が散歩をしているという土壌があってのことでしょう。

周りを気にすることもなく、どこでもノルディックウォーキング。これも南ドイツのハイクオリティライフだからかな?

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2006年10月22日 (日)

Stuttgartを一望、テレビ塔

Stuttgartのシンボルとも言えるのがテレビ塔です。

Tv_1 街の南の丘の上に立つテレビ塔はどこからでも見えます。でもスマートなフォルムなので周りの自然の景色ともうまく溶け合って、違和感がありません。それだから多くの人に愛され、街のシンボルとして変わらず丘の上に立ち続けているんです。

このテレビ塔、建てられたのは1956年ですので丁度50歳になりました。一番上のアンテナのてっぺんまでが217m、展望台のところで150mの高さがあります。コンクリート製のこのようなスタイルのテレビ塔は現在では各地に立てられていますが、Stuttgartのテレビ塔がこのスタイルの塔の第一号だそうです。

Tv_2 間近で見るテレビ塔は迫力があります。東京タワーやパリのエッフェル塔では大きな建造物としての威圧感がありますが、やはりコンクリート製の細くスマートな塔だからでしょうか、スクッと空に突き出した槍のようでもあり凛とした貴高さすら感じます。

塔の中にはエレベーターがあり、30秒ほどで150mの展望台へ運んでくれます。料金は3ユーロ。展望台からはStuttgartの街が一望できるだけでなく、360度の大パノラマです。北側はStuttgartの街からその向こうに続く丘陵地帯、西はMoehringenからVaihingenの街、南には空港とはるか遠くの黒い森、東はEsslingenとその向こうにあるSchwebisch Alpの山並みまで見えます。

Tv_3 ふと目を下にやると森の木々の上にくっきりとテレビ塔の影が映っていました。その向こうに見える景色はStuttgartの東側、Untertrukheim方面です。 ベンツの本社やネッカー川がかすかに見えます。

Tv_5 塔の周辺は自然公園になっていて、その中に観客席のあるサッカー場もあり、ドイツの2部リーグに所属するKickersのホームグラウンドです。その他にもサッカー場がいくつもあり、これだけあるとサッカーが国民的スポーツになっているのもうなづけますね。

秋晴れの一日、久しぶりにテレビ塔に登り南ドイツの風景をのんびりと眺めていました。360度どちらを見ても緑が多く、遠くの森や山まで続いています。そして赤い屋根の家が点在し、それがうまく自然と調和しています。ここに自分も住んでいるのだな、この自然の中に自分もあるのだなと思うとこの地に住むことを感謝する気持ちとともに暖かいものがこみ上げてきて幸せな気分になってきました。

南ドイツの豊かな自然に抱かれた暮らしをテレビ塔の上からあらためて見つめることが出来た一日でした。これも南ドイツのハイクオリティライフです。

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2006年10月21日 (土)

身近なサッカー

ドイツのスポーツといえばサッカーですね。

今年はワールドカップもドイツで開催されました。前評判は低かったドイツチームですが地元の利もあったのか大健闘の3位でしたね。サッカーが強い秘密はその裾野の広さだと思います。

Photo_28 ドイツでは公共のスポーツ施設が充実していて、あちこちにサッカーグランドがあります。市内の各地区ごとにあると言ってもいいくらいで、大雑把な感覚ですが車で5分走るとサッカー場が必ずあるように思えます。ドイツ全土でいったいどれほどのサッカーグラウンドがあるのかと考えると、想像もつかないほど大変な数だろうと思います。

反面、学校にサッカー場がないところが多くあります。もしかするとサッカー場のある学校のほうが珍しいかもしれません。子供たちは学校のクラブ活動でサッカーをするのではなく、その地区ごとにあるサッカークラブに入ってサッカーをしているのです。それだから各地区ごとにサッカーグラウンドがあり、そこにサッカークラブがあるのでしょう。

サッカークラブは子供たちだけでなく、もちろん大人のためのクラブもあります。それと大きな企業には社内のサッカークラブもあり、近くのグラウンドを借りて練習しているようです。

Photo_27 近くにあるサッカーグラウンドを見に行ってきました。ちょうど、試合が行われていました。 大人たちです。 しばらく見ていましたが、みんな真剣にボールを追いかけて走っていて、かなりのレベルにあるようです。きっとみんな小さいときからサッカーをしていたのでしょうね。

子供のころはワールドカップへの出場を夢みて、そしてドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガーに入ることを目指して練習していた人もいるのでしょう。ワールドカップでも、ブンデスリーガーでも、どこでどうサッカーをしていようと一生懸命ボールを追いかける楽しさは変わらないことでしょう。

身近にサッカーが出来る環境があるからこそ、サッカー人口が多く、その中から優秀な選手が出てくるのでしょうね。プロになれなくともいつまでも身近にサッカーを楽しめる、そんな暮らしも南ドイツのハイクオリティライフだと思います。

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2006年10月15日 (日)

ワイン畑

Stuttgartはワインの産地でもあります。

ヨーロッパでワインというとフランスやイタリア、スペインなどが有名ですが、いずれも気候的に暖かい地方ですので様々な種類の葡萄から素晴らしいワインが作られていますね。ドイツはというと気候的に恵まれず、陽も弱く日照時間も短いのでワイン産地としては北限と言われています。寒さに強い葡萄の種類が選ばれるからでしょうか、ドイツワインといえばほとんどが白です。モーゼルやフランケン地方が有名ですが、そこで栽培される葡萄はリースリングなどの白ワイン種がほとんどです。でもその寒さを利用してアイスバインという貴腐ワインのような甘~いワインもあります。

Photo_19 ここStuttgartを含む地方で作られるワインはバーデンワインと呼ばれていて、白だけでなく赤ワインもたくさんあります。葡萄の種類としてはシュペートブルグンダー(写真上の黒っぽい葡萄)やトローリンガー(写真下の少し色の薄い葡萄)が多く栽培されているようです。どちらも口当たりの良いワインが作られています。

Photo_20 ワイン畑の下の道を歩いていると葡萄の房がまるごと落ちているのを見つけました。木になっている葡萄をもいで食べるのは気が引けて手を延ばすのをためらっていたのですが、落ちている葡萄ならいいだろうと一粒口に含んでみました。ワインにする葡萄は甘くないと聞いたことがありますが、ところがどうでしょう、一粒の葡萄で口一杯に甘さが広がりました。もう一粒、もう一粒と立て続けに頬張ってしまいました。まるで自然の恵みが一粒の葡萄に凝縮されているようです。

Photo_21 Stuttgartは丘に囲まれた街ですので中心部からも丘の斜面に葡萄が栽培されているのが見えます。この写真はウンタートュルクハイムという地区の葡萄畑です。斜面に整然と植えられた葡萄の畑のその上に住宅が見えます。きっとあの家に住む人たちは町並みを見下ろしながら、そして夏から秋にかけては葡萄の生育具合を見ながら暮らしているのでしょうね。あこがれのハイクオリティライフがそこにあるような気がします。

Photo_22 そのウンタートュルクハイムの駅前に昔使っていたと思われるぶどうの搾り機がモニュメントのように置かれていました。大きな樽に葡萄を入れ、上から蓋をしてそれに大きな力をかけて果汁を搾る機械です。駅前に置くぐらいですからこの街とワインの関わりが如何に深いかがうかがい知れますね。

8月の末にはワイン祭りがありました。そこで多くのワインが飲まれ、空になった樽に新しいワインが仕込まれるのでしょう。今年は夏が暑かったのできっと良いワインが出来ると思います。

ワインは出来の良い年もあればそうでもない年があり、全ては自然の恵み次第。お金をたくさん出して有名なビンテージワインを飲むのもいいけれど、出来が良くても悪くても、その年の恵みを感じつつ地元のワインを楽しむことがハイクオリティな生き方のように思います。

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2006年10月12日 (木)

パリの休日

今日はパリのお話。

10月初めにパリに行ってきました。10月というともう枯葉の舞う季節ですが、今年は夏が暑かったせいかマロニエの葉もまだしっかりと繁っていました。

パリにはもう何度も来ていますがこの街はいつどこを歩いても文化の香りがします。有名な観光地も、名もない街角も、高層建築の並ぶビジネス街ですら他の街とは違う香りがするんです。

Paris1_1  写真はモンマルトルの丘に立つサクレクール寺院。お天気が良かったので青い空に白亜の教会が輝いていました。堂々とした立派な教会ですがモンマルトルは教会だけでなくその周りに多くの芸術家が住んだことでも有名ですね。ピカソも下積みの時代にこの丘にある洗濯船と名づけた安いアパートに住んでいたそうです。今でもモンマルトルの広場には似顔絵描きの画家の卵の人がたくさん居ます。

十数年前に家族でここを訪れたとき日本人の兄弟の画家が公園にイスとイーゼルを置いて似顔絵を描いていました。二人の娘の絵を描いてもらったのですが数年前、再び訪れたときも彼らは同じ場所で似顔絵描きをしていました。でも、今回はその公園に彼らの姿は見えませんでした。似顔絵描きをしなくてもよくなったのか、それとも違う道を歩んでいるのか知る由もありませんがモンマルトルに来ると彼らのことを思い出し、今でもどこかにしまってあるはずの黒鉛で描かれた二枚の似顔絵のあまり似ているとはいえなかった幼い二人の子供の顔が鮮明に浮かびます。

Paris2_1  次の写真はオペラ座です。とは言っても新しいオペラ座が出来たのでオペラの公演は新しいオペラ座で行われているのでここ、オペラガルニエはバレエなどの公演を時々やっているだけのようです。ここが有名なのはこの周りに日本食レストランや日本人相手のお土産屋さんが多く集まっているからでしょう。あの三越もありますし、ラーメン屋さんや何とブックオフまであります。そしてオペラ座の裏手にはラファイエットやプランタンといった有名なデパートもあり、いつも多くの人で賑わっています。マロニエの並木道を買い物に来たパリジャンと観光客が行き交い、歴史と文化と日常が溶け合ったパリがそこにあります。

Paris3 もう一枚、ノートルダム寺院です。数年前は煤で汚れて真っ黒でしたが今はすっかりきれいになっています。石造りの建物ですから表面を磨くときれいになるんですね。去年は工事中の足場が組まれていましたが、それも取り払われ堂々とした姿を見せています。カルチェラタンにも近いノートルダムは多くの観光客でいっぱいでした。

教会をバックにこんな写真を撮っている人も居ました。みんな、大きな教会の全景を入れようと上を向いてカメラを構えているのでそれを見ているだけでも楽しかったです。写真の人は中国の人のようでしたが、いろいろとカメラのアングルを試してみて、最後には石の上に乗ってハイ、パチリです。

Paris5Paris6 教会に入るのにも行列が出来ていてその列に並んでいると、前から後ろからドイツ語が聞こえてきます。きっとドイツから来た観光客なんでしょうね。何を話しているかは聞き取れませんでしたが大きな声で話したり、はしゃぎ声を出したり、楽しそうでした。

私たち日本人にもパリは憧れの観光地ですが、ドイツの人にも一度は訪れたいところなんでしょう。Stuttgartからは約600Km、早朝に車で出発すればお昼には着きます。飛行機なら1時間も掛かりません。南ドイツののんびりとした暮らしもいいけれど、時にはちょっと足を伸ばしてパリの街を散策するのも気持ちのいいものです。

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