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2007年2月20日 (火)

ドイツのバーゲンセール

少々古い話になってしまいますが、ドイツでは1月から2月にかけてバーゲンセールのシーズンでした。

Photo_268 ドイツではバーゲンセールを行うことも法律で規制がかかっていてお店が勝手にバーゲンセールをすることは出来ません。基本的には冬と夏に在庫一掃セールを行うことが出来るだけです。日本で言うと過当競争防止法みたいなものでしょうか、お店が独自にバーゲンセールをすることを禁じて不要な競争を行わせないようにしているのです。ある意味で中小の小売店保護でもあり、社会秩序維持でもあり、従業員の労働環境保護でもあるのかもしれません。まるで共産主義の計画経済を思わせるものがあります。

Photo_269 また、小売店は問屋さんへ注文して商品を仕入れるのが普通でしょうが、メッセで商談をする場合も多くあるようです。それゆえにドイツでは実に多くの種類のメッセが毎週どこかで開催されています。これは中世の封建社会における同業者組合の「ギルド」の名残りだろうと思っています。ドイツではいまだに職業別の規定や制度、それとマイスターと呼ばれる親方を中心とした徒弟制度のなどの名残があちらこちらに見え隠れしているように感じています。
さて、小売店は自分が扱う商品のメッセに出向き、そこで商品を見て、商談をして、商品の仕入れをするそうです。ですからかなり量の商品を一気に仕入れる場合もあるでしょう。

Photo_271 また、ドイツでは返品が利かないという話も聞いたことがあります。一度仕入れた商品は小売店が買い取るという仕組みです。全ての商品やお店がそうなのかどうか分かりませんが、返品が出来なければ売れない品物の在庫を抱えるリスクがありますね。しかも勝手にバーゲンは出来ない、ということで年に2回の夏冬のバーゲンが必要なんだそうです。

Photo_270 冬のバーゲンは「WSV」、夏は「SSV」とお店のショーウインドウに大きく貼り出されています(冬物一掃セールみたいな意味です)。「%」という記号もバーゲンを意味しているみたいですね。
で、実際のバーゲンセールですが私が見る限り「売れ残り処分」という感じです。良いものはバーゲン対象外だったりしますし、日本のように何か目玉商品があるわけではなく、ワゴンに群がり奪い合うように商品を探すという光景もないようです。ただ、日本の百貨店もドイツに進出しているのですが、そこのバーゲンはブランド物が多くありますので日本人客で大変な騒ぎになります。Stuttgartにもお迎えのバスが来てミュンヘンのM越デパートのバーゲンセールへの買い物ツアーもあるほどです。

Photo_272 ドイツの人は普段からブランド物に強い執着心があるわけでもなく、着るものも持つものも質素と言えると思います。節約は美徳という考え方をしますからバーゲンセールは買い物のチャンスなんでしょうが、それでも衝動買いはせずに慎重に商品を選んでいる人を見るとこれぞドイツだと思わせるものがあります。安いから飛びつくのではなくしっかりと商品を見て、それを買う理由が明確になって始めて商品を購入する。こういう消費行動もドイツのハイクオリティライフの一つかもしれません。

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*+*プライベートな蛇足*+*
ドイツのファッションもここ10数年で随分進化したと思います。昔々はデパートに行っても本当にダサーイ物しかなく、洋服の色も画一的で売り場を見渡しても4色か5色ぐらいしか目に入らなかったりしたものです。それが今では若い人のセンスは国際化し、有名なお店のショーウインドウが並び、個性あるファッションで飾られるようになりました。
それとドイツの服は日本人の体型には全く合わず、特に袖が長くてスーツやジャケットは既成のものは買えませんでした。それが、最近ではサイズのバラエティーも増え、私にぴったりのものが直ぐに見つかります。
時代と共に進化する、とも言えますが私の好きな南ドイツのハイクオリティライフが少しずつ変わっていくような気もしています。

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