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2007年6月

2007年6月 9日 (土)

終わりに

「南ドイツのハイクオリティライフ」と題して約1年間ブログを公開させていただきましたが、残念ながらそろそろ終了させて頂かなければならなくなりました。

南ドイツの町、Stuttgartにて6年半暮らしてきましたが本日をもってその愛すべき街に別れを告げ日本へ戻ります。

プロフィールにも書いてありますが、私はとある日本企業の駐在員としてこの地で仕事をさせていただきました。その生活の実態はハイクオリティライフとは掛け離れた純日本的なサラリーマンの仕事漬けの暮らしでした。

私は10数年前にもデュッセルドルフに4年半ほど駐在していたことがありますのでドイツでの生活もこれで2回目となり通算するとドイツ暮らしも11年を越えました。

しかし、本当にドイツに暮らしたなぁ、と思えるようになったのはここ2年ほどのことです。年齢的にも半世紀近く生きてきて、それまでがむしゃらに駆けて来た自分の人生を自分自身の為に考えてみようという思いが芽生え、週末に散歩に出てみたりして自分の時間を持つようになりました。

そんな時、南ドイツの人たちが人生を楽しみつつ仕事も効率よくこなしている姿に興味を持ち、その生き方を探ってみたくなったのです。

ブログはそんな私の観察記録として書き始めました。南ドイツの暮らしを紹介すると共に日本の人にドイツの生活や文化を理解してもらいたくて書き続けてきました。途中、2月頃に一時中断しましたが、4月からは全く別なパターンで再開しています。

私としては意図したわけではありませんが前半のパターンは駐在員としての生真面目な姿勢で対象を観察したレポート形式であり、4月以降は人生を楽しむ余裕ができたエッセー形式に変化したのだと思っています。この変化が私自身の生き方の変化であるのかもしれません。

冒頭に書きましたように私は日本へ帰りますが、これを機に会社から離れ自分自身の為に残りの人生を使おうと決めました。6年半の間につかみ取った、「暮らしは質素に人生は豊かに」という南ドイツの人たちの生き方を私なりに実践して行きたいと思っています。

日本に戻って何をするのかとよく聞かれますが、私は決まって「何もしません」と答えています。長い会社生活で頭のてっぺんから足の先まで全て仕事のことで埋まっていて、新しいことを始めるにしても今はそれを吸収する余裕がありません。会社生活の垢を洗い流すように、溜まってしまったものを放電し、頭の中のメモリーをリセットしなければならないと感じています。

ドイツの人たちが2週間、3週間と休暇を取ってリフレッシュするように私も1年くらいは何もせず第2の人生を豊かに生きるための休暇を頂こうと思っています。

ブログはこれで終了です。

南ドイツの人たちの暮らしを私がどこまで理解していたのか、そしてそれをどこまでブログで伝えることができたのかは分かりません。それでも皆さんの心の中に「南ドイツのハイクオリティライフ」というものが少しでもイメージとして残っていれば、それはブログを書いてきた私の喜びでもあります。

撮りためた写真がたくさんあってアルバムだけは更新させてもらおうかと思っていますのでブログそのものは閉鎖せずに残して置きます。個人的に私の日本での暮らしぶりをお知りになりたい方はこちらを覗いてみてください。

http://ameblo.jp/stuttgart/

長い間、ありがとうございました。

Photo_85

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2007年6月 7日 (木)

ドイツに暮らす

Photo_90 ドイツの町を空から見ると小さな集落が点在している景色を目にすることが多くあります。

もちろん大都市はビルや家が密集していますがその周辺には独立した地区が幾つかあり、その間は野原や森になっているのです。

Stuttgartの空港から飛び立つ時や着陸するときにそういった風景を見ることができます。

Stuttgartは中心部が谷底のような地形で建物が密集していますが、その周辺はStuttgart市でありながらも地理的には独立した地区がいくつかあります。

私が住んでいるところはVaihingenという地区なのですがKaltentalやRohr、Moehringenといった隣の地区とは森や野原で区切られています。上の写真はLeinfeldenという地区の遠景ですが隣のEchterdingenとはこのような草原で区切られています。

Photo_91 ドイツには大都市がないといっても過言ではないかも知れません。

一番大きな都市はベルリンですが人口は300万人程度です。

その他100万人を超える都市はハンブルグ、ミュンヘン、ケルンだけで、有名なフランクフルトやデュッセルドルフ、そして我が町Stuttgartも60万人程度の人口です。

これはドイツの人がそれぞれの街を大切にし、それぞれの個性を尊重している現われではないかと思っています。

Photo_94 流行を追い、刺激を求め大都会に住むことを望む人もいるでしょうが、多くの人は自分の住む環境を大切にして自然に直に触れることができる場所に住みたいと思っているようです。

Leinfeldenの丘を散歩する老夫婦の写真をこっそり撮らせてもらいました。休日の午後です。

お店は全てお休みの日曜日、心穏やかに自宅の近くを散歩できるのはハイクオリティな贅沢だと思います。

そして、大都市からそれほど離れていない場所で自然に近い環境で暮らせる。そんな所に人は住むようになり、集落ができるのでしょう。

でもお互いに窮屈にならないように集落の間に森や野原を挟んでいるのではないでしょうか。

Photo_95  私の住むVaihingen地区にも近年、大きなショッピングセンターができて便利になりました。

でも、歩いて5分も行けば静かな森を散歩することができます。

質素に暮らすこと、そして心豊かに生きること。

それを実現できる暮らしがここにはあります。

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2007年6月 4日 (月)

パーティの楽しみ

Photo_86 ドイツの人はパーティが大好き。

とはいっても南ドイツのクオリティライフですからそんなに贅沢なパーティばかりではなく手作りのパーティで楽しみます。

この季節、屋外で楽しむバーベキューパーティが一番人気でしょうか。

家族で、親類と、そして友達同士が集まって自宅の庭や公園でバーベキューを楽しみます。

去年の8月6日のブログにバーベキューパーティに呼ばれたときの事を書きました。よろしければもう一度見てください。 → http://stuttgart.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_2f63.html

Photo_87 私の勤務する会社でも時々従業員の慰労と懇親の意味を込めてバーベキューパーティを開催します。

大きな会議室が中庭に面しているのでガラスの大きなドアを開け放しにして、焼くのは外で食べるのは建物の中というパターンが多いですね。

人数が多いのでバーベキューは専門の業者の人にお任せしていますが、たくさんのお肉やソーセージ、とうもろこし等も焼いてくれます。

レストランで食べるステーキよりもバーベキューのお肉のほうが数倍おいしいのはどうしてでしょうね。

Photo_88 先週の金曜日も送別会を兼ねたバーベキューパーティがありました。

今回は長い時間をかけて準備してくれていて、合唱隊が結成されて美しい歌声を披露してくれたり、2本の棒を床に置き、リズムに合わせ閉じたり開いたりする間に足を入れて踊るフィリピンのダンスで楽しんだり、古い写真のスライドショーで楽しませてくれたりと様々なパフォーマンスを見せてくれました。

もちろんバーベキューもおいしかったですし、ワインも地元の人がおいしいというものを特別なルートで手に入れてくれたものでしたし、ビールもバーベキューのときはいっそうおいしいんです。

Photo_89 金曜日なので仕事は4時でおしまいで、そのあと直ぐにパーティは始まりましたが夜の11時頃まで延々と続きました。

バーベキューのお肉はとっくになくなっていますがみんなおしゃべが止まりません。

食べ終わったらおしまい、という日本のパーティとはちょっと違います。

南ドイツの人はパーティで如何に楽しむかを心得ているように思えます。

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パーティを準備してくださった方々、本当にありがとう。今までで一番素敵なパーティでした。そして想いのこもったたくさんのプレゼントも感激でした。一生の思い出になると思います。もう一度、どうもありがとう。

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2007年6月 3日 (日)

6月は結婚シーズン

Photo_81  6月になりました。一年で一番いい季節です。

でも今日は少し肌寒く、雨模様。

うちに居ると車のクラクションがけたたましく鳴るのが聞こえました。

結婚式を終えた花嫁と花婿が車に乗り、そのあとを親類や友人の車がクラクションを鳴らしながらついて行きます。

すれ違う車もおめでとう!!と、クラクションを鳴らしてあげるのです。

Photo_82 6月の花嫁は日本では幸せになるといいます。

梅雨の季節に結婚式とはあまり良いタイミングではないなと思っていましたが、ドイツに居ると6月が結婚式シーズンだというのが良く分かります。

イースターの後で夏の休暇の前、しかも気候は最高となればこの時期を選ぶ人も多くなるというものですね。

Photo_83 午後からデパートへ買い物に出たのですが、その途中でも結婚式の車の列に遭遇。

みんな同じ白いリボンをアンテナやバックミラーに結び付けています。

花嫁、花婿さんは見えませんでしたが私もお祝いにクラクションをプップーと鳴らしてあげました。

デパートでも食器売り場の隣に結婚式準備コーナーの様なものができていて、結婚パーティー用品から新婚家庭用品までかなりのスペースをとって並べてありましたのでやはりこの時期に需要が多いのでしょうね。

Photo_84 そういえば、今日は私の知り合いの方が日本で結婚式を挙げました。

2回も結婚できる幸せな人です。

残念ながら披露宴には参加できませんでしたが、気持ちだけドイツから送りました。

クラクションの音に思いを込めて。

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